長い歴史を持ち、日本人に馴染みの深い“蕎麦”。
原料や製法は至ってシンプル。だからこそ奥が深く、

更に栄養価の高い健康食としての一面もあり、近年改めて価値が見直されています。
究極の一杯を求め、蕎麦の旅へ出掛けましょう。

八海生そば
宮野屋

どこか懐かしい 山の蕎麦屋

霊峰・八海山の登山口にぽつんと佇む「宮野屋」。

かつて八海山参拝に多くの人が訪れていた頃、

彼らに宿と精進料理として蕎麦を出していたことから始まり、歴史は百年にも及びます。
ここでは当時からつなぎとして「山ごぼう」を使い、

鰹節が一般的な中で煮干し出汁のつゆ、更に山菜の小皿が付く独特なスタイル。

店主を務める4代目の米山さんは、受け継いだ宮野屋の蕎麦を更に進化させ、

材料はできるだけ目の届く人・場所で作られたもの、

そば粉はこの土地で昔から育てられてきた在来種を使うことで、

山の恵みを感じられるこだわりの蕎麦を提供しています。

■蕎麦DATE

気持ち細めの二八蕎麦。

在来種そば粉の独特の風味となめらかな口当たり。丁寧に処理された煮干し出汁は旨味と香りが強く蕎麦の風味を引き立てます。
地元で採れた山菜の小鉢は季節ごとに内容が変わり、南魚沼の四季を感じることができます。

【めん】

そば粉は地元産在来種の「堀之内在来」を使用。つなぎにふのりとヤマゴボウを使い手打ちするのが代々伝わる製法。


【つゆ】

そばつゆとしては珍しい煮干し出汁。甘みの中にほのかに酸味もあり口あたりはすっきり。

 

クルミの薬味が珍しいため、デザート代わりにそのまま食べる人も多いそう。

【薬味】

定番のネギやワサビの他に生のクルミが付くのが特長。


4代目 米山さん

山菜盛り合わせは地元で採れた山菜を保存し、年中提供している。

かつての宮野屋。400年程前から参拝者にろうそくを売っていたのがそもそもの成り立ち。



八海生そば 宮野屋
南魚沼市大崎3742
TEL 025-779-2145
営業時間11:00~18:00  木曜定休