長い歴史を持ち、日本人に馴染みの深い“蕎麦”。
原料や製法は至ってシンプル。だからこそ奥が深く、

更に栄養価の高い健康食としての一面もあり、近年改めて価値が見直されています。
究極の一杯を求め、蕎麦の旅へ出掛けましょう。

石碾きそば

越水(こしみず)

風味、味、歯ごたえに見た目…

三拍子も四拍子も揃った職人技を堪能

店主の田中さんが蕎麦の道に進んだのは十代の頃。蕎麦好きの父親の影響もあり、高校卒業後、単身で戸隠の蕎麦屋へ弟子入りし修行に打ち込んだ。その後、名古屋へ移り様々なスタイルの蕎麦・料理に触れ、二十年前に地元へ戻って始めたのがこの「越水」だ。

戸隠での修行期間中に見出した「自分が目指すべき蕎麦の姿」を追い求める田中さんだが、毎日蕎麦を打っていても、ちょっとした条件の違いで仕上がりが変わり、同じ蕎麦はできない。蕎麦の難しさと奥深さを日々感じていると言う。

蕎麦打ちの技術だけでなく、玄蕎麦や天ぷらの食材にもこだわり「蕎麦を作っているのは農家さん。自分はそれを「形」にしているだけ」と生産者へのリスペクトも欠かさない。

開店当初から変わらないこだわりは「三たて(挽き立て、打ち立て、茹で立て)」で、毎日玄蕎麦を石臼で挽いて手打ちしている。端正に盛られた戸隠流「ぼっち盛り」の蕎麦に思わず目を奪われるが、「三たて」の仕上げとしてまずは一口、茹で立ての風味を楽しんでほしい。

■蕎麦DATE

【めん】

小千谷産の玄蕎麦を低温貯蔵し、自家製粉、手打ちしている。細さと歯ごたえのバランスが抜群。

【つゆ】

4種の素材を使った出汁と、まろやかなかえし。ほんのり渋みとこくのあるつゆ。

【メニュー】

食材の良さを引き出すサクサクの天ぷらもおすすめ。大振りな海老天はかつて修行していた名古屋時代の名残。

天ぼっちそば 1,400円。

春には妙高・新井から届く新鮮な山菜が楽しめる。



石碾きそば 越水

加茂市大字加茂新田字作場10020-2 

TEL 0256-53-7028

営業時間   11:00-14:00/17:00-20:00

定休日 火曜