ユネスコ食文化創造都市
鶴岡市長
佐藤 聡
新潟県の皆様には、一年を通して庄内、鶴岡の観光にお出でいただき心より御礼申し上げます。
庄内地方ではこの時期、師走を告げる「松の勧進」が行われ、羽黒山伏が吹くほら貝の音が街角に響き渡ります。
鶴岡の冬は、火祭りと呼ばれる羽黒山の松例祭や黒川能が奉納される王祗祭など伝統文化をダイナミックに体感できる行事とともに、日本海寒鱈まつりや大山新酒・酒蔵まつりなど旬の食文化を堪能できるお祭りが数多く行われます。
ユネスコ食文化創造都市・鶴岡では、これからの季節、食の魅力も一層高まり、ズワイガニや天然とらふぐ、庄内では寒鱈と呼ばれる真鱈などが旬を迎えます。
人気の加茂水族館は、新館の建設のため11月から3月まで休館となりますので、来年4月のリニューアルオープンまでもう少しお待ちいただければ幸いです。
出羽三山、サムライゆかりのシルク、北前船寄港地の3つの日本遺産や、城下町の文化、4つの国民保養温泉地とともに、冬ならではの旬の味覚にふれる鶴岡の旅をどうぞお楽しみください。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております
<協力>鶴岡市 商工観光部観光物産課、企画部食文化創造都市推進課、
一般社団法人 DEGAM鶴岡ツーリズムビューロー
人を結び、文化をつなぐ YUI 中 野 律
ハミングツアーの鶴岡・庄内企画総合プロデューサー。
2013年に鶴岡の食文化の魅力を伝える「鶴岡ふうどガイド」事業を設立、事務局としてガイド育成に取り組む。2025年5月に独立し、地域コーディネーターとして人と、文化をつなぐ「YUI」を立ち上げ、地域の価値づくりを行っている。
鶴岡マスター
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鶴岡の温泉
寒さ厳しい雪国では、温泉は心身を癒す冬の最高の楽しみのひとつです。
山形県は全市町村に温泉がある温泉天国です。
小さい頃、春先に曾祖母と近くの温泉へ毎年一週間程度の湯治に行ったことを今でも覚えています。お豆腐屋を営み、朝早くから、夕方まで働く曾祖母がこの時だけは温泉につかり、昼寝をしてゆったり過ごす。なんだか不思議な感覚でしたが、大好きな曾祖母が傍にいてくれることがとてもうれしくて、3月になるのを楽しみにしていました。
時の流れと共に、全国的にこうした長期滞在の湯治を楽しむ文化も衰退していきましたが、新たに「新・湯治」というスタイルが注目されています。「新・湯治」は温泉に浸かるだけでなく、温泉地周辺の自然・歴史・文化・食なども楽しむ事で心身ともに健康になろうという取り組みで、より気軽に温泉を楽しむものです。
ゆっくりと安らげる温泉のなかでも、特に『治療の目的に提供できる』療養泉のある温泉地を温泉法に基づいて「国民保養温泉地」として環境大臣が指定しています。この国民保養温泉地に鶴岡にある湯野浜、あつみ、湯田川、由良の4温泉地が全国最多の認定を受けています。
それぞれの温泉は効能はもちろんですが、詣でたい魅力ある神社仏閣や歴史遺産も多く歴史や文化を深く知る楽しみもあります。またどの温泉も自然に恵まれ、落ち着いた環境が心身を癒してくれます。恵まれた自然が育む山の幸、里の幸、海の幸はどれも力強くエネルギーに溢れています。
普段、気に掛けない自然の音や風に包まれ、自分の内面に意識を向けながら温泉に入り、その土地の味に出会う。「新・湯治」が、あなたの忘れられない思い出に残る旅になるかもしれません。
冬号では「新・湯治」を気軽に楽しめる旅のプランを用意しました。2026年は「新・湯治」で心身共に健康に!鶴岡から新しい旅のご提案です。